最後の学生生活に終止符を打ち、早5日。

卒業して三日三晩、現実というものから目を背けたくてむちゃくちゃ遊んだ。いつも仲間がいて、淋しくなっても笑い合うことで淋しさに浸からないようにしてた。

そんな三晩が明けようとする夜中、部屋で私は一人だった。久しぶりに一人きりの時間だった。

三日間の疲れやアルコール、涙を流した倦怠感もあった。すぐ眠ってしまえば善かった。でも身体は言う事を聞かなかった。

覚醒する頭を抱えて、泣いた。後輩がくれた色紙、先輩がくれたプレゼント、デジカメに入った三日間の写真…。うれしかったはずのひとつひとつが、どうしようもない淋しさと喪失となって押し寄せてきた。止まらなかった。

つくづく自分の淋しがりっぷりと、ネガティブさを痛感した。

翌日ふと同級生の日記を読んだ。「次会うとき仲間に笑っていてほしい。会いたいと思うやつにはかならず会う。」

ぶっきらぼうだが、温かくて前向きなメッセージが胸に刺さった。

失う不安や喪失よりも、今までへの感謝と仲間への激励。こいつ、すげー。と思った。


めそめそよりは皆と繋がり続ける方法を模索しようと決めた。で、髪を切ってみた。すっきりした。

別れは悲しい。辛い。淋しい。
でも、こんなに大事な仲間みつけちゃったんだから離れられるわけもないので、さよならは言わないことにした。



出会えてよかった。今そう思える自分ははんぱなく幸せ者だ。